1日目:
新千歳空港を昼前に出て、羽田空港から乗り継ぎで16時過ぎに出雲空港に到着した。空港からの連絡バスに乗り出雲市駅へ向かう。少し歩いて今日の宿であるグリーンリッチホテルに到着する。出雲大社の入り口のせいか、フロントは混み合っている。人工温泉ということだが、温泉がある。夕食には名物の出雲そばがでた。
2日目:
駅の近くへレンタカーを借りに行き、ホテルに戻って妻と出発する。1,300年の歴史があり、世界遺産にも登録されている温泉津(ゆのつ)温泉へ向かう。この名前はなかなか読めない。以前にも行ったことがあるのに、やっと最近、違和感なく読めるようになった。
天気が良くドライブ日和である。山陰道は無料区間が多く、ところどころ高速に乗り、1時間ほどで、温泉津温泉到着。いくつか日帰り温泉があるが、テレビ番組などでも頻繁に取材される薬師湯が目立っている。


温泉ソムリエに「ダブル美肌の湯」と評価され、日本温泉協会による審査でオール5を獲得したという。中に入ると京都から来たというお客さん数人と一緒になり、島根大学医学部の大学院で温泉の効能を研究しているという女将さんの講義を受けてから入浴する。みんな女将さんの教えを守って入浴する。源泉はすぐそばで100%掛け流し、いいお湯だった。
あがってから、3階で古くからの温泉津の街並みを眺めて一休み。となりに見える「とんがり屋根」の建物は薬師湯の旧館で、「よみがえる建築遺産」に指定されている。赤い石州瓦を特徴とする狭い山間の街並みは江戸時代から続き、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。


薬師湯を出て、温泉街を散歩する。前回来たときはちょっと忙しかったが、今回はゆっくりして温泉津を味わうことができ、再訪した甲斐があった。
出雲市方面への戻りは、高速道路は使わずにずっと国道9号を走る。途中道の駅「キララ多岐」で休んで、このあたりの名物らしいイチジクのソフトクリームを食べる。海の色がとてもきれいだった。
斐川の出西窯に寄る。以前NHKの美の壺・民芸で出西窯を知り、ネット通販で出西ブルーの皿を買ったことがある。ふだん使いで楽しんでいる。それ以来、一度出西窯を訪ねてみたいと思っていた。直売のお店を見て好きな出西ブルーの皿を買う。


窯元の工房も見せてもらい大満足であった。




今日の宿、「さぎの湯温泉竹葉」へ行く。「竹葉」は足立美術館の入り口から1分の距離で、駐車も足立美術館の駐車場を使う。宿泊は足立美術館の「入館券付き」で、引き換えだけでスムーズに入館でき便利である。温泉に入ってゆっくりする。夕食は丁寧に作られた地元のものが多い料理でおいしかった。
3日目:

車に荷物を入れて足立美術館に入る。
9時前でまだすいている。混む前に美しい山並みを借景とした日本庭園を見る。


生の額絵や掛け軸など見せる工夫もおもしろい。


入り口の喫茶室・翠で、庭に面する席が空いていたので、入って飲み物を注文し、特等席から庭を眺める。

少し前にNHKのドラマ「魯山人のかまど」を見て、北大路魯山人の作品を知りたいと思っていた。「魯山人館」では、書、漆芸、陶器など多彩な創作が展示されており、あらためてその才能の広さと深さを知る。最後にこの美術館を作った足立全康さんの経歴を知り、一代で作り上げたことに驚く。
今夜の宿泊、休暇村竹野海岸に向けて出発する。米子を通過してずっと国道9号を走る。結構時間もかかって16時過ぎ、休暇村竹野海岸に到着した。
4日目:
雨模様の天気予報だが朝はまだ降っていない。休暇村を出て伊根へ向かう。カーナビに従うと、しばらくは海岸沿いの細い道で、落ちるとただではすまないような断崖も多く走りにくい。休暇村からすぐ内陸に入り城崎温泉に向かう道を通るべきであった、と後で気づく。ナビ道には時々惑わされる。京丹後市あたりからやっと普通の道になる。天橋立の北側を通って伊根に到着。遊覧船に乗って海から舟屋を見ようと思っていたが、波が高く欠航で残念だった。
伊根の町に入ると観光客でいっぱいだ。特に欧米系の外国人が多い。駐車場に車を入れて、みんなと同じようにブラブラ歩く。あちこちから海の向こうに舟屋が見え素敵な眺めだ。

舟屋は2階建てである。1階は海に面して舟の格納庫となり、2階は住居で、海側から見ると独特の構造である。伊根湾沿いに230軒の舟屋が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。テレビの番組などで見て一度行ってみたいと思っていた。何軒か舟屋の内部を公開しており、そのうちの一軒に入って見せてもらった。独特の船着き場である。


向井酒造という創業から270年の造り酒屋がある。日本でいちばん海に近い酒蔵とよばれている。NHKの「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」が好きでよく見ているが、舟屋を眺めながら六角精児が試飲をする場面が印象に残った。来てみると、向井酒造はすでに人気の観光地となっており団体さんも入っていた。店員さんに「六角精児の呑み鉄を見て来た」と言うと、そういうお客さんは多いですという。「伊根満開」という古代米を使用したピンク色の日本酒を買った。フルーティーで甘くワインのような味の日本酒であった。

向井酒造
伊根を堪能したあと、竹野海岸休暇村に戻る。途中「但馬の小京都」ともよばれる出石に寄る。観光センターに車を停めて城下町に出ると、すぐ辰鼓楼という時計台が目立つ。札幌時計台と並ぶ日本最古級の洋式時計台ということで、札幌から来たものとしては興味を引かれる。

辰鼓楼
城下町をぶらぶらする。お土産屋さんが並ぶが、そば屋さんが多いことに驚く。出石皿そばは名物であるが、こんなに隣接してたくさんあるとは。そば好きとしては食べたいところだが、夕食の時間も近くやめておく。出石焼のお店に寄り、見せてもらった、透き通るような白磁が印象的であった。


豊岡を経由して竹野海岸休暇村へ戻った。
5日目:
竹野海岸休暇村を出て、松江に向かう。松江には一度来たことがある。堀川めぐりの船に乗り、国宝松江城を見て、これでいいかと思っていた。
しかし、その後、NHKの朝ドラ「ばけばけ」を見て、モデルとなった小泉八雲に関わる場所を見たくなった。小泉八雲記念館を訪ねると、八雲と妻セツに関するさまざまな展示があり、特に直筆原稿や初版本の収集は充実していた。団体さんも来て賑わっていた。やはり、「ばけばけ」の影響が大きいようで、周囲で「ばけばけ」に関する話題が交わされていた。
住居跡は記念館のすぐ隣にある。小泉八雲が庭のある侍の屋敷に住みたいと希望して、たまたま空いていた松江藩士の武家屋敷が貸し出されたという。日本の屋敷としては広く、美しい庭は今も維持されていた。


最後に、八雲の随筆に出てくる「大亀」のある月照寺へ行く。頭をなでると長生きできるというのでなでてくる。月照寺にも観光客が来ていたが目的は私と同じで「大亀」のようであった。

月照寺の大亀
今夜は米子市皆生温泉の皆生ホテルに泊まる。
6日目:
今日は本格的な雨模様となった。加賀の潜戸遊覧船に乗りたいと思い電話するが、今日は欠航とのことで残念だ。諦めて、出雲大社へ行くことにするが、途中から降り始めたひどい雨に、遊覧船の欠航も当然だと思った。
雨の中、出雲大社についた。こんな雨降りでも駐車場は混んでいる。出雲大社へ行き、お参りする。以前来たときは晴れていたが、雨の出雲大社も良いものだ。門前町の神門通りまで歩き、冷えたからだに食べたぜんざいはおいしかった。

お土産屋さんを眺めてから駐車場に戻る。出雲空港へ行き、レンタカーを返却する。大阪伊丹空港行きに乗り、新千歳空港行きに乗りついで帰宅した。
