1日目: 友人の見舞いに弘前へ行く。新千歳空港から青森空港行きのプロペラ機が離陸すると、樽前山の全容が見え始める。さらに高度が上がると、樽前山から連なる風不死岳の奥に支笏湖が見えた。支笏湖の奥には恵庭岳も見えるが、もはや恵庭岳の急峻な山容はわからない。晴れている日の飛行機は、山や、湖、街並みなどが見えるのが楽しい。今回は、好天に恵まれてたくさんの山を見ることができた。


しばらくすると、蝦夷富士とも呼ばれる美しい羊蹄山の姿が遠くに、丸い倶多楽湖が眼下に見える。角度が変わると、洞爺湖の向こうに羊蹄山と尻別岳がならんでいる。


津軽海峡を飛ぶ飛行機が青森空港に近づくと、津軽富士・岩木山が現れた。まもなく着陸態勢に入って高度が下がると、着陸直前には青森市が見えた。明日行く、三角形のアスパムも見える。


青森空港から弘前行きの弘南バスに乗る。バスは空港を出て少しのあいだ山あいを走るが、浪岡が近づくと津軽平野に出て、りんご園が多くなる。このあたりから、右手に岩木山の美しい姿が望まれ、バスの中からカメラを向けるひとも多い。やがて、弘前駅到着。茨城から来たK君と落ち合い、さらに長期入院中のH君の奥さんと合流して、H君を見舞う。K君は青森空港から帰宅したが、日帰りの便がない私は列車で青森に向かった。

津軽平野からの岩木山

2日目: ホテルを出て朝の街を歩き、アップルパイで知られる赤い林檎本店でパイを買った。青森市を観光地とは認識していなかったが、意外にも観光客が多い。時間があったので、きのう飛行機から見えた青森県観光物産会館・アスパムを訪ねた。正三角形の外観は青森の「A」を表現しているのだそうだ。街を歩いていて欧米系の高齢の観光客が多いと感じたが、ここもそうだった。何かあるのだろうか。14階には青森市を360度眺めることができる展望台がある。八甲田の山並みが見え、港には八甲田丸、その奥には津軽海峡が広がる。



アスパムを出て、ブラブラ歩いて旧青函連絡船・八甲田丸が繋留されている桟橋へ。八甲田丸は日本初の鉄道連絡船ミュージアムで、手前にある列車が積み込まれる可動橋と合わせて、機械遺産として認定されているそうだ。可動橋のすぐそばには、「青函連絡船戦災の碑」もある。道産子の私は、社会人になるまで、本州との行き来は青函連絡船だった。連絡船から下りた後、上野への列車に乗り継ぐために青森駅までの長い桟橋を歩いていたのだと思う。


近くには「津軽海峡・冬景色の碑」がある。黄色いボタンを押すと石川さゆりの歌が流れた。なんともいえない旅情をかき立てられるが、今では立ち寄るひとも多くはないように見えた。動画の矢印をクリックすると曲が流れる。

帰りの新千歳空港行きの飛行機は、下北半島を横断した。恐山の宇曽利湖が見えた。奥には陸奥湾が。恐山は、どこか惹かれるものがあり何度か訪れた。懐かしい気持ちになる。
