雪景色の角館を見たくて訪ねた。
しかし、雪が少ない。
ホテルの方が、角館に生まれ育って70年以上になるが、こんなに雪の少ない年は経験がない、とのことだった。
武家屋敷の通りを歩いても、お店や食堂が気の毒になるくらい観光客は少なかった。
角館には何度か来ているが、今までは桜や紅葉を眺めてお土産屋さんをまわるくらいで、宿泊地へ移動していた。
今回は安藤醸造本店、平福記念美術館、角館樺細工伝承館、新潮社記念文学館などをゆっくりと楽しむことができ、見ごたえがあった。
ちょうどひな祭りの前で、町をあげて雛人形の展示をしていた。
それぞれが大切にしてきた雛人形を飾っており、見せてくれるので楽しめたが、押し絵の雛人形を初めて見た。
帰る日の前夜にまとまった雪が降り、趣のある雪の武家屋敷の通りを見ることができた。
旧家臣の石黒家を訪ねると、屋敷内を案内してくれた。
伝来の古今雛が飾られていた。
今回は初めて、伝統ある角館に触れることができたと感じた。