三国峠を越えて
層雲峡から北見や網走に通づる国道39号線を石北峠に向かって登っていく。
柱状節理の渓谷の隙間から青空も望まれ、三国峠からの眺望に期待が高まる。
道は大雪ダムの手前で39号線から離れて、国道273号となる。
比較的緩やかな走りやすい山間部を進むと、まず銀泉台から赤岳に向かう道が右手に分かれ、
さらに高原温泉に至る道が分かれていく。
いずれも夏の高山植物と秋の紅葉が登山者や観光客に人気の名所である。
高原温泉は日本秘湯を守る会に所属する。私はここの硫黄泉が大好きだが、今年は従業員の確保ができず年間休業ということで残念だ。
車はさらに三国峠に向かって高度を上げる。
昔はすれ違う車も少なかった印象があるが、今日は車が多い。
日曜日でもないのに、紅葉目当ての人だろうかと思いながら、まもなく三国峠に到着。

三国峠とは、石狩、十勝、北見の国の境界。標高1139メートルは北海道の国道の峠としてはもっとも高い。
峠から先の十勝平野に向かう下りは、見晴らしが良く見渡す限りの樹海である。
三国峠cafeの前の駐車場にはたくさんの車が。
いつのまにやら三国峠は北海道屈指のドライブコースになっていた。
やはりインバウンドの方が多い。
天気も味方してくれ、私の大好きな山々が見える。
ここは東大雪山系の個性的な山々の展望台である。
樹海を囲むようにニペソツ山、ウペペサンケ山、西クマネシリ、ピリベツ、南クマネシリと眺められ、山好きにはたまらない、



三国峠を後にして、道は樹海の中をゆったりとうねりながら十勝平野に向かって下っていく。
途中に旧十勝三股地区がある。昔は林業の町で、銀行の支店もあり、帯広と結ぶ旧国鉄士幌線の終着駅である十勝三股駅もあった。
廃線後長い時間が過ぎ、今は国道からはカフェが見えるくらいで、当時を思い出させるものはほぼ何もない。
十勝三股は石狩岳やニペソツ山の入山口であった。
早朝に列車で十勝三股駅に降り立つと、駅前の店で車をチャーターして登山口まで運んでもらう。
そのまま石狩岳やニペソツ山に登り、旭岳や十勝岳の方まで縦走したことなどが懐かしく思い出される。
糠平湖ができて旧士幌線の線路がつけ替えになったとき湖に沈み今人気になっているのがタウシュベツ川橋梁である。
国道から少し離れた森の中に展望台があり、国道には駐車スペースが設けられている。
結構な人が橋梁を見に来ていた。
毎年6月くらいから糠平湖の水位が上がり、8月頃には沈んでいることが多いと聞くが、幸運にも青い湖の中の白亜のような橋を眺めることができた。

