函館空港から弘前公園の夜桜まで

 友人の見舞いのため弘前へ向かう。
 新千歳空港から青森空港へ。順調に飛行して着陸態勢に。長い時間雲の中を下降して、視界が開けると滑走路がすぐ近くに見えた。その途端、搭乗機は上昇を始めた。
 機長のアナウンスがあり、地上との交信の結果着陸可能なので、再度着陸を試みるとのこと。雲の上に出ると穏やかな八甲田の山が見える。
 再度の進入も同じ結果となった。再び上昇してしばらくあと、機長のアナウンスで函館空港に向かうとのこと。突然の事態の変化に、友人の面会時間のこと、その後の会食のこと、いざというときの今後の日程変更のことなどが頭に浮かぶ。
 まもなく、上空からは初めての五稜郭が見え、搭乗機は函館空港に着陸した。案内に従い地上係員と連絡を取ると、旅行を継続するかと聞かれた。かなり前からの計画でもあり、継続するというと、新函館北斗駅から新青森駅までの新幹線乗車券の引換券をくれた。函館空港から新函館北斗駅までタクシーを利用する場合は、あとから運賃を申請できるとのことで、タクシーで新函館北斗駅へ急ぐ。
 20分ほどで新函館北斗駅着。15分ほどで新幹線に乗り、1時間で新青森駅、さらに15分後に特急つがるに乗り継いで、16時半に弘前駅に到着した。航空会社の手際の良さもあり、函館空港から弘前駅まで2時間半であった。
 なんとか、友人の奥さんと、東京から来た夫婦と合流して、友人を見舞うことができた。その後、皆で食事して、時間があったので弘前公園の夜桜を見物した。
 羽田から来た夫婦は私の搭乗便の40分ほど前に青森空港に到着した。聞くと着陸時の視界は私の搭乗機と同じようなものであった。着陸時の衝撃はいつもより大きかったといっていた。着陸と着陸断念の差は何だったのかという話になった。私の搭乗機はプロペラ機で、彼らのはジェットであった。その差なのか。もしかして、機長の度胸の差だったりしてと、これは結構怖いということになった。
 いずれにしても、見舞いはでき、会食もでき、夜桜も見物して、まあ、終わりよければすべてよしか。
 桜は満開。夜桜はきれいだった。

お堀に映る夜桜
弘前城と夜桜
お堀と夜桜(2)


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