菅野温泉

今回の旅のおもな目的地は菅野温泉である。
もう40年近く前に2泊したことがある。
夫婦と子供二人、当時の国鉄新得駅に降りると、新得まで買い出しに来ていた温泉の方がピックアップしてくれて温泉へ。
その頃自分の仕事の将来も見通せず、漠然とした不安を抱えていたような気がする。
家族での菅野温泉の滞在は、ぽかっとあいた安らぎを感じる時間であった。
どんな部屋に泊まって、何を食べたのかなど何も覚えていないが、大きな建物だったように思う。
薄暗い廊下の左右に泉質の違う混浴の風呂がいくつかあって、誰もいない風呂には家族で入ってくださいというような、ゆったりとした温泉場だった。
明るい談話室のような部屋もあって、卓球台があり妻とピンポンをした。
川添いの道を散策に行くと、脱衣所もなにもない人一人入れる窪みのような野湯があり、私だけ入った。

これくらいのことしか思い出せないが、その後訪ねる機会はなく、菅野温泉は廃業したと聞いて残念に思っていた。
ところが、最近NHKBSで「ゆったり温泉ひとり旅」という番組があり、然別峡かんの温泉を訪ねていた。
廃業した菅野温泉を再開したということで、昔のように多彩な泉源のお湯を源泉掛け流しで楽しめるとあった。

今はもう子供たちも離れているが、懐かしくなり訪ねてみた。
三国峠を下ってから、糠平温泉の手前で然別湖に抜け、さらに進むと意外に山深くもなく、明るいところに菅野温泉はあった。
手前に温泉棟があり男女日替わりの個性的な多数の湯が、温泉棟の奥が宿泊棟である。
私もずいぶん変わったが、かんの温泉はもっと変わっていた。
夫婦で泊まったのはツインベッドの洋室であり、支払いにはクレジットカードも使える。
従業員には外国の方も二人。
懐かしさを感じる面影はなかったが、男女入れ替えもあり、一泊二日で11を越えるという泉源をすべて楽しむことができた。

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