層雲峡へ
小学生の頃、層雲峡に関する新聞の連載記事を読んだのがきっかけで層雲峡に関心を持つようになった。
今でもその新聞記事のことを考えると、忘れていた感覚がよみがえってくるような気がする。
登山を趣味とするようになってからは、大雪山系の入山・下山に層雲峡を何度も使った。
登山だけでなく、子供を連れて来たこともあったが、宿泊施設に魅力がないこともあり、最近は足が遠のいていた。
来年で車の運転をやめることにした。
その前に、車がないと不便な行っておきたいところ、懐かしいところをいくつかまわった。
その1つが大雪山系の周囲を一回りするようなコースで、10月初旬にまず層雲峡へ。
15時頃着いて、ホテルに入るには早いので、黒岳ロープウェイに乗る。
インバウンドも含め、夕方に近いのに紅葉見物のひとで賑わっていた。中国系の人が多いように感じた。
途中の斜面がちょうど紅葉の盛りでできれいだった。
ロープウェイの終点からリフトに乗り継ぐが、高山植物はすでに終わり、山の陰に入って日も当たらず寒いだけだった。
しかし、久しぶりの黒岳と周囲の山々の眺めには来て良かったと思った。


翌朝、層雲峡・大雪山写真ミュージアムで市根井孝悦さんの写真を見る。
もとは小学校だったという建物に、大きな美しい大雪山の写真が、ゆったりと展示されている。
私は登山の対象としても大雪山が好きで、春夏秋冬の素晴らしい光景をたくさん見ているが、
市根井さんの写真には、私の見た美しい大雪山のすべてが、いや、それ以上が表現されていると感じる。
むかしどこかで市根井さんが書いていた、大きな山を撮るためには、大きなフィルムが必要だという言葉を覚えている。
大きなフィルムを入れる大きなカメラと機材を持ち上げて時間をかけて撮った写真だ。
何度見てもまた見たく、層雲峡に来ると、このミュージアムは外せない。
たっぷり見て、また満足し、三国峠に向かった。


