裏磐梯から米沢へ

裏磐梯から米沢に向かう道は西吾妻スカイバレーとよばれ、私の好きなルートである。
戦国時代の会津と米沢の合戦ではこの道を通って兵が移動したという。
会津と米沢を結ぶ幹線道路なのに、県道というのが信じがたいが、冬季通行止めと知るとそれだけ維持の難しい道路なのかと納得。


裏磐梯を出ると桧原湖の湖岸沿いの狭い道となる。
所々湖が見通せ、紅葉の中を走り、リゾート施設が現れる。
やがて湖から離れると地元の方たちが訪れる野菜の直売所。
漬物用野菜のシーズンとみえ、午前中早いのに結構たくさんの車が来ている。

直売所を抜けると道は一気に登りとなり、ヘアピンカーブの連続となる。
途中何カ所か展望台があり、標高が上がるにつれて桧原湖が眼下に広がり、磐梯山も望まれる。
西吾妻スカイバレーの最高地点白布峠は標高1400メートル。吾妻連山が見渡せる。

期待していた紅葉はそれほどでもなかった。
台風が多い年は台風の巻き込む海からの潮風が原因だとか、最近では夏が暑すぎるからとか言われているが、
西吾妻スカイバレーに限らず、東北の紅葉は10年ほど前に比べると勢いがないように感じる。

米沢では道の駅米沢が目的地となった。
広々として新しく、洗練された雰囲気があり人気の道の駅らしい。
地元のブドウ、梨、リンゴなども売られている。
暖かい日射しのもと、ブドウを買ってベンチで食べることにした。
サービスカウンターで洗える場所を聞くと、フードコートでたのんでみたらと言う。
少し気が引けたが、洗って使い捨ての容器に入れ、おしぼりまで添えてトレーに乗せて渡してくれた。
親切に感謝し、米沢の人のおもてなしも感じ、ますますこの道の駅が好きになった。

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